2019年 10月 31日
10月の実
秋は実りの季節。
いいですね、「実り」っていう言葉。
人生もね、実り多い人生だといいんですが・・・、
おっさんなんてこれといった実りもないまま、
秋を通り越えて・・・、
って、
あれ?
なんかちょっと前もこんなことを書いた気がするぞ・・・、
って、
スミマセン、わざとらしいボケで。
ということで、お待たせしました!
予告してました「10月の実」です。
え?別に待ってない?
そうですか・・・。
思えばわたしの人生、
結局いつもこんな風に独り相撲で・・・、
って、
オイオイ!おっさん、
前置き長い!
早くしないと10月終わるぞ!
▲アケビ(木通)
先月の「実りの秋」には白アケビを載せましたが、
アケビはやっぱりこの紫色がいいですね。
▲クサギ(臭木)
赤い萼(ガク)に青い玉、
なんとも美しい配色で散歩の心をはずませてくれます。
▲サネカズラ(実葛)
西洋の珍しいお菓子のようで、
あまりにも美味しそうですから、
野山で見つけた人は一度は食べてみようとされたのでは?
毒ではないようですから私も一度食べてみましたが・・・。
酸いも甘いも渋いもない、なんの手応えもない味でした。
う〜む、なんでここまでおいしく見せかけるかなぁ〜。
▲トキリマメ(吐切豆)か?タンキリマメ(痰切豆)か?
赤い鞘も奇麗ですが、
はじけた後のピカピカの実がまたなんとも奇麗です。
▲ヤマノイモ(山の芋)
ぶら下がってるのがヤマイモの実です。
ペラペラが3枚組み合わさったその中に、
やはりペラペラの種が入ってて、
実が弾けると風に乗って飛んで行きます。
▲ヌルデ(白膠木)
何とも奇妙なカタチのこれは実ではなくて、
寄生した虫をやっつけようと懸命にタンニンを分泌した結果で出来たもの。
こういうのを虫こぶというそうです。
五倍子(ごばいし)とも呼ばれ、
薬や媒染剤、皮のなめし剤などに利用されているそうで、
こんなのを作る植物にも驚きますが、
それをちゃんと利用する人間も凄い!
▲ネズミモチ(鼠黐)
子供の頃、この実を竹鉄砲の弾にして遊んでましたが、
なんとこの実は不老長寿の薬になるそうです。
長生きしたい方は調べてみられては?
わたし?わたしはねえ〜、与えられた寿命でいいな。
特に若返りたいとも思わないし・・・。
若い彼女でも出来たら気が変わるかもしれないけど・・・、
って、
気楽だねぇ〜、オッサン、
生きてて楽しいでしょ?
▲クロガネモチ(黒鉄黐)
モチが続きますが、こちらはモチノキ科モチノキ属。
ネズミモチはモクセイ科イボタノキ属ですから、
あんまり関係はないようですね。
冬に向かい寒く暗くなっていく景色の中で、
元気に赤い実を実らせてくれる嬉しい存在です。
▲ノイバラ(野茨)
「それらの中でいちばん立派なのは小さな野ばらの木でした。
野ばらの枝は茶色の琥珀や紫がかった霰石(アラゴナイト)でみがきあげられ、
その実はまっかなルビーでした。」
宮沢賢治 虹の絵具皿(十力の金剛石)より。
「よく利く薬とえらい薬」にもノイバラが出てきますね。
興味のある方は青空文庫でも読めますよ。
▲ノブドウ(野葡萄)
思えば昔は色がなかったなぁ。
景色も食べ物も着るものもみんな茶色。
そんな中でこのノブドウの色、
昭和の子供には外国の童話の色でした。
これも賢治さんの「めくらぶどうと虹」に登場します。
▲アキグミ(秋茱萸)
春や夏のグミに比べて実が小さくて、
それがまた「秋」という感じです。
▲クヌギ
ということで、
今日の散歩はこれでおしまいです。
猫のお土産にクヌギのドングリを拾って帰りましょう。
by burantei
| 2019-10-31 18:27
| 草花・自然
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